RTGS では、運営者が指図を受け付けると、支払う側の口座に資金があることを確かめたうえで、その場で決済します。時点ネット決済のように受払いを差し引かないため、決済のリスクを減らせる一方、支払いの全額をまかなう日中の資金が要ります1。

日本銀行の日銀ネット当預系は、資金決済を原則としてこの方式で処理します2。ユーロ圏の T2 も、支払いの指図を中央銀行のマネーで 1 件ずつ決済する RTGS です3。

注

  1. BIS 支払・決済システム委員会、証券監督者国際機構専門委員会「金融市場インフラのための原則」(仮訳、2012 年 4 月)のパラグラフ 3.8.6 と 3.8.7(92〜93 ページ)。 ↩

  2. 日本銀行「日本銀行が運営する資金決済システムに関する情報開示」(2025 年 7 月 31 日)の 1-2(2 ページ)。 ↩

  3. European Central Bank, "What is T2?" の "How does T2 work?"。 ↩