ノックアウト付きフォワードは、同じ行使価格とバリアのノックアウト付きのコールを買い、ノックアウト付きのプットを売る形で組めます。公開の資料に具体的な組み方は見つからず、ゼロ・コストの定義とバリア・オプションの式からの筆者の組み立てです。2 つのプレミアムが等しくなる行使価格を選ぶと、プレミアムの受け払いがなくなります。バリアの置き場所によって、通常のフォワードより有利にも不利にもなります。上のバリア 160 円では有利で、下のバリア 140 円では不利になる条件があります。

輸入企業が 6 か月後に 100 万ドルを買う架空の例で考えます。通常のフォワードの 1 ドル 147.4 円より有利な 143.2 円で予約を結び、バリアを 160 円に置きます。バリアに触れなければ 1 億 4,320 万円で買えて、通常のフォワードより 420 万円有利です。160 円に触れると取引が消え、満期の相場が 165 円なら、企業は直物で 1 億 6,500 万円を払います。

バリアに触れたあとは予約の相場で買えず、為替の手当てをやり直す必要が出ることがあります。バリアに触れなかったときは、相場が下がっても、決めた相場で買う義務が残ります。