満期が同じで行使価格の違う 2 つのコールを組み合わせる形は、バーティカル・スプレッドの一つです。コールでは、行使価格が同じで満期が違う組み合わせをカレンダー・スプレッド(ホリゾンタル・スプレッド)、行使価格も満期も違う組み合わせをダイアゴナル・スプレッドといいます1。
行使価格 100 円のコールをプレミアム 5 円で買い、行使価格 110 円のコールをプレミアム 2 円で売る架空の例で考えます。差し引き 3 円を払います。行使価格の低いコールを買い、高いコールを売るこの形は、ブル・コール・スプレッドと呼ばれます。この形では、損失にも利益にも上限があります。満期の原資産の価格が 110 円以上になると、利益は 110 − 100 − 3 = 7 円で止まります。100 円以下になると、損失は払った 3 円で止まります。コールを買うだけなら、損失は 5 円までで、利益には上限がありません。売ったコールのプレミアムの分だけ払う額が減る代わりに、利益の上限を置く形です2。
「スプレッド」は、ほかの意味でも使います。JPX の用語集では、買呼値と売呼値の価格差(ビッド・アスク・スプレッド)や、2 つの証券や指数の価格差も「スプレッド」と呼び、先物の限月間の価格差を使う取引は「スプレッド取引」と呼びます3。ここでいうオプションのスプレッドは、それらとは別の概念です。
注
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The Options Industry Council の Bull Call Spread のページの Description(ブル・コール・スプレッドは、満期が同じで行使価格の違う 2 つのコールを含むバーティカル・スプレッドの一つ)と、Long Call Calendar Spread のページの Description(同じ行使価格はホリゾンタル、行使価格も違う場合はダイアゴナル)。 ↩
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大阪取引所「デビットスプレッド戦略」の、コールの買いと、より高い行使価格のコールの売りを組み合わせる説明。最大損失が単体のコールの買いより小さくなる一方、売ったコールの行使価格より上の利益は相殺されると説明しています。例の数字は架空です。 ↩
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日本取引所グループ「スプレッド(用語集)」と「スプレッド取引(用語集)」。 ↩