多くは、閾値(担保を差し入れない限度額)を格付けに連動させる形です。格付けが下がると閾値が小さくなり、同じ時価でも担保が増えます1。

AIG の CDS には、AIG の格付けが一定の水準を下回ると、担保を差し入れる義務が生じる契約や、閾値が下がる契約がありました。2008 年 9 月 15 日の格下げでは、担保の請求と解約の支払いで約 200 億ドルが必要になりました2。

AIG の最初の担保の請求は、格付けトリガーではなく、参照する CDO の時価の悪化から生じました。格付けトリガーは、AIG がすでに苦しくなった後に、困難を大きくしました3。

注

  1. Congressional Oversight Panel の報告書の 218 ページ(PDF の 226 ページ)。格付けトリガーの定義と、格付けの低下で閾値が下がる例が書かれています。 ↩

  2. 同じ報告書の 218 ページ(PDF の 226 ページ)と 54 ページ(PDF の 62 ページ)。9 月 15 日の約 200 億ドルは AIG の Form 10-K を引いています。 ↩

  3. 同じ報告書の 219 ページ(PDF の 227 ページ)。ほとんどの担保の請求は 2007 年 6 月から、参照する証券の時価の悪化で生じたと書かれています。 ↩