スワップレートはスワップの価値がゼロになる水準です。レシーバー・スワップの価値はスワップレートに対して凸の形をしている(レートが上がると価値は下がる)ため、観測日と支払日が同じとき、スワップレートの期待値は、今のフォワード・スワップレートより高くなります。CMS の評価では、利払日に受け取る額の期待値を求めるために、この差を調整として加えます。

調整が正で、フォワード・スワップレートが 2.0%、調整が 0.1 ポイントの架空の例で考えます。CMS の評価に使うレートは 2.1% です。想定元本 100 億円で、1 回分の CMS の利息は 2.1 億円と評価します。スワップレートを受け取る側にはこの 0.1 億円が評価を上げる向きに、払う側には下げる向きに働きます。調整を入れずに 2.0 億円で評価すると、受け取る側は過小に、払う側は過大に見積もります。

調整の向きと大きさは、観測日と支払日の関係、金利の動きを表すモデルで変わります。観測の半年後に交換する 0.5 年のスワップレートのように、観測から交換までの間隔が参照するスワップレートの期間と同じなら、調整はゼロです。