清算機関が参加者の破綻の損失に備える事前拠出型の財務資源の一連の備えは、しばしばウォーターフォールと呼ばれます。破綻した参加者の当初証拠金と清算基金への拠出、清算機関自身の財務資金の特定の部分、破綻していない参加者の清算基金への拠出が含まれうります1。JSCC では、清算業務ごとに、この順序を損失補償の仕組みとして定めています2。

H 社が破綻し、損失が 150 億円で、H 社の資金が 80 億円、清算機関自身の資金が 10 億円の架空の例で考えます。H 社の資金と清算機関の資金で 90 億円を埋め、残りの 60 億円を、破綻していない会員の清算基金から出します。損失が 80 億円なら H 社の資金だけで埋まり、ほかの会員の負担はありません。

順序と各財源の額は、清算機関と清算業務ごとに規則で決まります。

注

  1. BIS 支払・決済システム委員会、証券監督者国際機構専門委員会「金融市場インフラのための原則(仮訳)」。 ↩

  2. 日本証券クリアリング機構「リスク管理 損失補償」。 ↩