同じ決済日に、ある取引で円を 5 億円払い、別の取引で円を 3 億円受け取る架空の例で考えます。差し引いて 2 億円を 1 回払います。通貨の違う受け払いは差し引かず、受け払いは通貨ごとに 1 回ずつになります1。差し引くには法的な拘束力のある取り決めが要り、差し引いた額は、事前に合意した締め切りの時刻に通貨ごとに取引相手と確かめます12。
決済額のネッティングは、平時にその日の受け払いを差し引くものです。取引相手に破産手続開始などの申立てがあったときに、残っている取引の評価額をすべて合わせて 1 つの債権か債務にする一括清算とは別の仕組みです13。
注
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Board of Governors of the Federal Reserve System「Trading and Capital-Markets Activities Manual」の Section 2021.1「Counterparty Credit Risk and Settlement Risk」(1999 年 3 月)の 3〜4 ページ、"Netting"。 ↩ ↩2 ↩3
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グローバル外為市場委員会「グローバル外為行動規範」(2024 年 12 月版、東京外国為替市場委員会による仮訳)の原則 50(48〜49 ページ)。 ↩
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「金融機関等が行う特定金融取引の一括清算に関する法律」第 2 条第 4 項(一括清算事由)、第 6 項(一括清算)。 ↩