コールを買い、同じ行使価格のプットを売ると、原資産を行使価格で買う形を作れます。これが先物の買いに近い損益になります。逆に、プットを買ってコールを売ると、先物の売りに近い損益になります1。この組み合わせは、英語では synthetic forward と呼ばれ、先渡取引の買いと同じ形として扱われます2。
行使価格 100 円のコールを 6 円で買い、同じ行使価格のプットを 4 円で売る架空の例で考えます。差し引き 2 円を払います。満期の原資産の価格が 110 円なら、コールの 10 円が入り、プットは行使されないので、10 − 2 = 8 円の利益です。90 円なら、コールは放棄され、売ったプットの 10 円を払うので、−10 − 2 = −12 円の損失になります。どちらの場合も、満期の損益は「原資産の価格 − 100 − 2」で、原資産を 100 円で買う取引に、2 円の費用を足した形と同じです。先物の買いと同じ損益の形になるのは、オプションの期間だけです3。
行使価格を原資産の先渡価格に等しくすると、この組み合わせの現在価値はゼロになります2。この関係はプット・コール・パリティから導かれます。
注
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大阪取引所「デビットスプレッド戦略」の、プットの買いとコールの売りが先物の売り、コールの買いとプットの売りが先物の買いという合成の関係(プット・コール・パリティ)の説明。 ↩
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The University of Texas at Austin「9. Parity and Other Option Relationships」の "Synthetic" Forwards の項。コールの買いとプットの売りで synthetic long forward ができること、行使価格が先渡価格に等しいときの価格がゼロになることを説明しています。 ↩ ↩2
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The Options Industry Council「Synthetic Long Stock」の、買いのコールと売りのプットを組み合わせると、オプションの期間だけ、原資産を持つのと同じリスクとリターンの形になるという説明。 ↩