権利行使をしても差額が出ないか、差額がマイナスになるとき、買い手は権利を行使しません。コールなら、満期の原資産の価格が行使価格以下のときです。プットなら、行使価格以上のときです。この場合、買い手の損失は、最初に払ったプレミアムまでで、それ以上は増えません1。

原資産の価格が行使価格とちょうど等しいときは、行使しても行使しなくてもよい場面ですが、行使には手数料などの費用がかかるため、一般には権利放棄になると説明されています2。

オプションの売り手から見ると、買い手が権利放棄をすれば、売り手の利益は、受け取ったプレミアムの額になります2。

注

  1. 金融広報中央委員会「3-4 オプション取引の損益」のコール・オプションの買い手の項と、プット・オプションの買い手の項。原資産の価格が行使価格より低い(プットでは高い)と権利を放棄し、損失はプレミアムまでと説明しています。 ↩

  2. 同じ資料の、買い手の表の下の注(市場価格が行使価格に等しいときは、手数料等の費用がかかるため一般に権利放棄とする)と、コール・オプションの売り手の項(買い手が権利を放棄すれば、売り手の利益は受け取ったプレミアムの額になる)。 ↩ ↩2