金融庁は、金利が動く局面では預金と貸出の金利が市場の金利にどれだけついていくかが金融機関の収益やバランスシートに影響しうるとして、資産と負債をまとめて見るリスク管理に、より注意を払うよう求めています1。

預金の金利が毎年その年の指標金利と同じ水準に見直される銀行が、固定金利 2.0% の貸出 100 億円を預金でまかなう架空の例で考えます。金利スワップを結んでいなければ、指標金利が 2.5% に上がった年の利ざやは年 5,000 万円の赤字です。固定金利 1.5% を払い指標金利を受け取る金利スワップを想定元本 100 億円で結んでおけば、スワップで差し引き 1 億円を受け取り、利ざやは年 5,000 万円になります。反対に指標金利が 0.5% に下がった年は、スワップがなければ年 1 億 5,000 万円の利ざやを得られたところ、スワップで差し引き 1 億円を払うため、利ざやは年 5,000 万円にとどまります。

注

  1. 金融庁「預金取扱等金融機関モニタリング・分析レポート」(2026 年 7 月)のページ 11(PDF の 13 ページ目)、Ⅱ.4.「小括」の第 2 段落。 ↩