時価(公正価値)の測定では、負債の公正価値は不履行リスクの影響を反映します。これは ASC 820 も IFRS 第 13 号も同じです。ASC 820 は、負債を移転した後も不履行リスクは移転の前と同じだと仮定します。

P 社が 1 年後に 100 万円を払う負債を持つ架空の例で考えます。信用スプレッドを含む割引率が 2% なら、公正価値は約 98.04 万円です。P 社の信用力が下がって割引率が 3% になると、約 97.09 万円に下がります。負債の公正価値は約 0.95 万円下がります。公正価値の変動を損益に出す負債なら、この分が P 社の利益になります。ASC 820 は、信用リスクの影響を割引率に入れる方法と、将来のキャッシュフローの見積もりに入れる方法を認めています。

デリバティブでは、自社の不履行リスクを時価に反映した調整がDVAです。取引相手の信用リスクを反映する調整がCVAです。