複数の顧客の口座の分を、1 つの注文としてまとめて出すことがあります。米国の CFTC の規則 17 CFR 1.35(b)(5) は、このまとめた注文について、注文を出した時点では口座を記録せず、約定のあとに割り当てる場合の条件を定めています。割り当てる者が書面で投資の裁量を与えられていること、割当が公平で、客観的な方法に基づくこと、約定のあとなるべく早く、遅くとも決められた時までに割当の情報を出すことが条件です。決められた時は、清算する取引では先物取引業者に当日の終わりより前の十分な時刻まで、清算しない取引では取引相手に約定した暦日の終わりまでです1。

OSTTRA は、割当の突き合わせ、処理、不一致の管理を、約定後の手順の 1 つとして説明します。資産運用会社が、取引相手と相対で割り当てる場合と、複数のプライムブローカーへのギブアップを通して割り当てる場合があります2。

資産運用会社の J 社が、想定元本 30 億円の FX フォワードを 1 つの注文で執行し、約定のあとに、ファンド 1 に 20 億円、ファンド 2 に 10 億円を割り当てる架空の例で考えます。割当の合計は、執行した 30 億円と一致します。

注

  1. 17 CFR 1.35(b)(5) の導入の文と (b)(5)(iv)(A)〜(C)。eCFR の 2026 年 9 月 30 日時点の版を、2026 年 10 月 8 日に確かめた。 ↩

  2. OSTTRA「Trade Processing」の「Allocate」の項。2026 年 10 月 8 日に確かめた。 ↩