コンプレッションには、取引の相手と 2 者で行うものと、多数の金融機関が参加して一括で行うものがあります1。日本証券クリアリング機構(JSCC)の告知は、解約した件数を全解約と部分解約に分けて示しています2。

固定金利を払う想定元本 100 億円の取引と、固定金利を受け取る想定元本 60 億円の取引(固定金利、満期、変動金利の指標は同じ)を持つ参加者の架空の例で考えます。この参加者は、後者を全部解約し、前者を 60 億円分だけ部分的に解約できます。取引は 2 本から 1 本、想定元本の合計は 160 億円から 40 億円になりますが、固定金利を払う側の正味の想定元本は 40 億円のままです。

減るのは想定元本の総額で、リスク量は概ね変わらないように解約を決めます1。

注

  1. 日本銀行「(日銀レビュー)最近のOTCデリバティブ市場の動向 : OTCデリバティブ統計からみた特徴点」(2017-J-8、2017 年 6 月)の「コンプレッションの普及」(p.5)。 ↩ ↩2

  2. 日本証券クリアリング機構「金利スワップ取引において一括コンプレッションを実施いたしました。」(2017 年 9 月 15 日)。全解約と部分解約の件数を分けて告知している(それぞれの意味は告知に書かれていない)。 ↩