株式に連動する仕組債には、オートコールをノックインの条件と組み合わせたものがあります。株価が大きく下がってノックインすると、元本を下回る額で償還されることがあります。
仕組債の架空の例で考えます。当初の株価 1,000 円の株式に連動し、観測日の株価が 1,000 円以上なら早期償還されます。1 年後の観測日の株価が 1,300 円なら、投資家は額面とその年のクーポンを受け取って取引が終わります。株価が 30% 上がっていても、投資家の受け取りはクーポンまでで、値上がり益は得られません。同じ仕組債に、株価が 600 円以下になるとノックインする条件が付いているとします。観測日に一度も 1,000 円以上にならず、期間中に 550 円まで下がってノックインし、満期の株価が 700 円なら、償還は額面の 70% になります。
発行者が償還するかどうかを選べる条項(コーラブル)と違い、償還は原資産の価格だけで決まります。