量 X が dXt=μt dt+σt dWtdX_t = \mu_t\,dt + \sigma_t\,dW_t に従うとき、関数 f の変化は、時間と X による通常の項に 12σt2 ∂2f/∂x2\tfrac{1}{2}\sigma_t^2\,\partial^2 f/\partial x^2 を dtdt に掛けた項を足した形になります。この項は、ブラウン運動の増分の 2 乗が dtdt に置き換わることから出ます。

たとえば f=ln⁡Sf = \ln S、dSt=μSt dt+σSt dWtdS_t = \mu S_t\,dt + \sigma S_t\,dW_t なら、ln⁡S\ln S のドリフトは μ−σ2/2\mu - \sigma^2/2 です。μ=5%\mu = 5\%、σ=20%\sigma = 20\% の架空の例で考えます。ドリフトは 0.05−0.04÷2=0.030.05 - 0.04 \div 2 = 0.03 です。

関数が 1 次式なら追加の項は 0 で、ふつうの連鎖律と同じになります。導出と計算例は、関連する記事のページにあります。