システミック・リスクの考え方の根本には、1 つの金融機関、市場、商品の破綻や機能不全が、ほかに負の外部性を及ぼすことがある、という見方があります1。
たとえば、ニューヨーク連邦準備銀行(ニューヨーク連銀)の 2009 年の資料は、CDS 市場が不透明なため、危機のときに売り手のリスクの大きさが分からず、不確実性が増すと書いています。2008 年のリーマン・ブラザーズの破綻の後、CDS の売り手が大きな損失を負うことが心配されましたが、売りと買いの持ち高が相殺し合い、純額ははるかに小さくなりました。
注
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国際通貨基金(IMF)、国際決済銀行(BIS)、金融安定理事会(FSB)「Guidance to Assess the Systemic Importance of Financial Institutions, Markets and Instruments: Initial Considerations」(2009 年)。 ↩