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デリバティブ・コンパス

理解度チェック: 上場商品の仕組み

最終確認日: 2026年9月24日

下書きです。公開前の確認のために表示しています。

「上場商品の仕組み」の章の内容を確かめる 5 問の問題です。選択肢を選んで「回答する」を押すと、正解と解説が出ます。「正解と解説」を開いて、先に答えを見ることもできます。

  1. 問 1

    架空の例として、日経225先物を 40,000 円で 3 枚売り、39,880 円で買い戻して決済したとします。手数料を考えないと、損益はいくらですか。

    正解と解説

    正解: C

    損益は 36 万円の利益です。売った側の損益は(売った値段 − 買い戻した値段)× 取引単位 × 数量で、日経225先物の取引単位は日経平均株価 × 1,000 円です。(40,000 − 39,880)× 1,000 × 3 で 36 万円になります。呼値の単位で数えても同じです。値下がりの 120 円は呼値の単位 10 円の 12 個分で、1 つ分の損益は 1 枚あたり 1 万円なので、12 × 1 万円 × 3 枚で 36 万円です。

    12 万円の利益は、枚数の 3 を掛け忘れた値です。360 万円の利益は、値下がりの 120 円に、呼値の単位 1 つ分の損益の 1 万円と枚数の 3 を掛けた値です。1 万円を掛けるのは、値動きの 120 円ではなく、呼値の単位の個数の 12 です。36 万円の損失は、買った側から見た損益です。売った側は、値段が下がると利益になります。

    詳しくは: 限月と呼値

  2. 問 2

    日経225先物の建玉(まだ決済していない数量)が取引最終日を過ぎても残っていると、どのように最終決済しますか。

    正解と解説

    正解: B

    日経225先物の建玉は、特別清算数値(SQ 値)で最終決済します。SQ 値は、取引最終日の翌営業日の SQ 日に、日経平均株価の構成銘柄の始値から計算する値です。約定した値段と SQ 値の差額だけを受け渡し、この方法を差金決済といいます。SQ 値が約定した値段より高ければ、買った人が差額を受け取り、売った人が払います。

    長期国債先物のように、先物の対象の現物と代金を受け渡すと考えると、構成銘柄の株式を受け渡す選択肢を選びます。しかし、国債と代金を受け渡す受渡決済は長期国債先物の方法で、日経225先物は差額だけを受け渡します。取引最終日の終値の選択肢も誤りです。SQ 値は取引最終日の終値ではなく、翌営業日の SQ 日の構成銘柄の始値から計算します。

    詳しくは: 限月と呼値

  3. 問 3

    架空の例として、価格が 1 動くと 1 枚あたり 1 万円の損益が出る先物を、1 日目に 1,000 で 1 枚買ったとします。清算値段は 1 日目が 990、2 日目が 1,005 でした。2 日目の値洗いの損益はいくらですか。

    正解と解説

    正解: C

    2 日目の値洗いの損益は 15 万円の利益です。値洗いは、建玉を毎日の清算値段で評価し直し、その日の損益を計算することです。1 日目は約定した値段から、2 日目以降は前の日の清算値段からの値動きで損益を計算します。2 日目は 990 から 1,005 への値上がりの 15 に 1 万円を掛けて、15 万円の利益です。

    その日の損益もいつも約定した値段から測ると考えると、1,000 から 1,005 への値上がりで 5 万円の利益を選びます。しかし 5 万円は、1 日目の 10 万円の損失と 2 日目の 15 万円の利益を合わせた、2 日間の損益の累計です。10 万円の損失は、1,000 から 990 に下がった 1 日目の損益です。

    詳しくは: 先物の証拠金と値洗い

  4. 問 4

    架空の例として、顧客が証拠金として、金銭ではなく 60 万円と評価される有価証券を差し入れ、先物を 1 枚買ったとします。有価証券の評価額は変わらず、証拠金の所要額は 50 万円で、値洗いの損益のほかに受け払いの予定はありません。1 日目の値洗いの損失が 12 万円のとき、顧客が金銭で差し入れる額はいくら以上ですか。

    正解と解説

    正解: B

    顧客は 12 万円以上を金銭で差し入れます。不足額には 2 つあります。差し入れている金銭が、値洗いの損失などで払う予定の金銭を下回った分が現金不足額で、この例では金銭が 0 円なので 12 万円です。差し入れた有価証券の 60 万円から損失の 12 万円を引いた 48 万円が、受入証拠金の総額です。所要額の 50 万円を 2 万円下回るので、総額の不足額は 2 万円です。顧客は 2 つのうち大きいほうの 12 万円以上を差し入れます。証拠金は有価証券で代用できますが、現金不足額にあたる分は金銭で差し入れます。

    2 万円は、総額の不足額だけを見た値です。総額の不足額が小さくても、現金不足額の 12 万円は金銭で差し入れます。14 万円は 2 つの不足額を足した値ですが、差し入れるのは 2 つのうち大きいほうの額以上です。

    詳しくは: 先物の証拠金と値洗い

  5. 問 5

    TONA3か月金利先物は、大阪取引所と東京金融取引所の両方に上場しています。それぞれの取引所で買った取引の決済の相手方になる清算機関の組み合わせとして、正しいものはどれですか。

    正解と解説

    正解: A

    大阪取引所で買った取引の清算機関は日本証券クリアリング機構(JSCC)、東京金融取引所で買った取引の清算機関は東京金融取引所自身です。東京金融取引所の上場商品は取引所が自ら清算し、大阪取引所、東京商品取引所、堂島取引所の上場商品は JSCC が清算します。そのため、同じ種類の先物でも、どの取引所で売買したかで決済の相手方が変わります。

    どちらも JSCC という選択肢は、同じ商品なら清算機関も同じと考えたときの答えです。しかし東京金融取引所の上場商品は JSCC ではなく、取引所自身が清算します。どちらも取引所自身という選択肢は、大阪取引所の上場商品を JSCC が清算することと合いません。

    詳しくは: 日本の取引所と上場商品