ニューメレールに割引債を選ぶと、期間 のキャップレットの価格は、割引債の価格に、受け取りの期待値を掛けた形で書けます。時点 のキャップレットの価格は で、 は満期 の割引債の価格、 はそのフォワード測度での期待値です。同じ価格を、別のニューメレール(資料の )と測度 で書くと、受け取りを で割った期待値に、 を掛けた形です1。
のキャップレットの架空の例で考えます。満期 の割引債の価格が 0.98、フォワード測度での受け取りの期待値 が 0.4% とします。想定元本 1 のキャップレットの価格は で、想定元本 100 億円なら 0.196 億円(1,960 万円)です。
測度を取り替えると、フォワードレートの動き方も変わります。最後の日付 のフォワード測度では、最後のフォワードレート はマルチンゲールで、ドリフトが 0 です。それ以外のフォワードレートはマルチンゲールでなく、ドリフトが残ります2。測度は、ほかにスワップション向けのスワップ測度があります3。
注
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Martin Haugh「Market Models」(Columbia University、Term Structure Models: IEOR E4710、2010 年)の 2 ページ「Black's Formula for Caplets」。本文は、資料の を と書いています。 ↩
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同「Market Models」の 8 ページ、式 (23) の前後(割引債の価格を で割った値が のマルチンゲールであること)、式 (24)、(25)、Remark 3。 ↩
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同「Market Models」の 6 ページ「Numeraire-EMM Pairs」。スポット測度(口座 を基準)、フォワード測度 (満期 の割引債を基準)、スワップ測度(スワップションの解析的な評価に使う)。 ↩