VaR は過去のデータから統計の方法で求めた推定値なので、計った後に実際の損益と比べて確かめます1。信頼水準 99% の VaR なら、損失が VaR を上回るのは 100 日に 1 日の見込みで、250 日なら超過は平均 2.5 回です。超過の回数がこの見込みを大きく上回れば、モデルに問題があると判断します1。

自己資本比率の告示は「バック・テスティング」と書き、市場リスクの内部モデル方式を使う銀行に、直近 250 営業日の日次の VaR と日次の仮想損益、実損益を比べることを求めています2。

注

  1. 日本銀行金融機構局 金融高度化センター「Ⅱ.市場リスクの把握と管理」(2012 年 6 月)の「4.バックテストによるVaRの検証」(39 ページ)と「バックテスト(2項検定)」(42〜43 ページ)。 ↩ ↩2

  2. 「銀行法第十四条の二の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(平成十八年金融庁告示第十九号。金融庁の全体版、2026 年 8 月 24 日更新)の第 271 条の 3 第 3 項第 7 号(436 ページ)と第 275 条の 2 第 1 項(460 ページ)。 ↩