代表的な CDS インデックスは、欧州とアジア・オセアニアの iTraxx と、北米と新興国の CDX です。インデックスの管理会社は 6 か月ごとに構成銘柄を見直し、新しいシリーズを作ります。構成銘柄にクレジット・イベントが起きると、その銘柄を除いた新しいバージョンが公表され、以後はそのバージョンで取引します。

50 社を等しい重みで束ねたインデックスのプロテクションを想定元本 100 億円で買う架空の例で考えます。1 社の重みは 2% です。構成銘柄の 1 社にクレジット・イベントが起き、回収率が 30% と決まると、プロテクションの売り手は 100 億円 × 2% ×(1 − 30%)= 1 億 4,000 万円を払い、想定元本は 98 億円に減ります。クレジット・イベントが起きなければ、プロテクションの買い手はクーポンを払い続け、売り手はそれを受け取ります。

債券や株式のインデックスは構成銘柄の価格から計算しますが、CDS インデックスはインデックスそのものが取引され、その取引でスプレッドが決まります。日本証券クリアリング機構の資料では「クレジットインデックス」、清算の対象の一覧では「インデックスCDS取引」と呼んでいます。