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デリバティブ・コンパス

理解度チェック: 通貨オプション

最終確認日: 2026年9月25日

下書きです。公開前の確認のために表示しています。

「通貨オプション」の章の内容を確かめる 4 問の問題です。選択肢を選んで「回答する」を押すと、正解と解説が出ます。「正解と解説」を開いて、先に答えを見ることもできます。

  1. 問 1

    架空の例として、ある輸出企業は、半年後にドルを受け取る予定で、円高になると円で受け取る額が減ることに備えたいと考えています。この企業が通貨オプションで取引するものとして、正しいものはどれですか。

    正解と解説

    正解: C

    円高になると、受け取るドルを円に替えたときの額が減ります。そこで、ドルを渡して円を受け取る権利を買います。この権利は、ドルを売るプット・オプションであり、同時に円を買うコール・オプションでもあります。そのため「ドル・プット(円・コール)」と呼び、2 つの呼び方は同じ権利をドルの側と円の側から見たものです。

    「ドル・コール(円・プット)」は、反対に、円を払ってドルを買う権利です。将来ドルを払う予定のある輸入企業が、これを買って円安に備えます。

    オプションを売る側は、プレミアムを受け取る代わりに、買い手が権利を行使したら応じる義務を負います。そのため、売る側に回っても、円高への備えにはなりません。

    詳しくは: 通貨オプション

  2. 問 2

    架空の例として、輸入企業が、半年後に輸入の代金 50 万ドルを払う予定です。この企業は銀行から、満期を支払いの日に合わせた、行使価格 145 円、元本 50 万ドルのドル・コールを、プレミアム 1 ドルあたり 2 円で買っています。行使は満期の日だけで、プレミアムの金利は考えません。満期の直物相場が 1 ドル 150 円のとき、プレミアムを含めて 50 万ドルを買うのに払う円の額はいくらですか。

    正解と解説

    正解: A

    満期の直物相場 150 円は行使価格 145 円より円安なので、企業は権利を行使して 145 円でドルを買います。ドルの代金は、145 円 × 50 万 = 7,250 万円です。プレミアムの総額は、2 円 × 50 万 = 100 万円です。合わせて 7,250 万円 + 100 万円 = 7,350 万円です。1 ドルあたりでは 145 + 2 = 147 円です。円安がさらに進んでも、払う額はこれより増えません。

    7,500 万円は、ヘッジをせずに直物相場の 150 円でドルを買った額です。7,250 万円は、行使したときのドルの代金だけで、プレミアムを足していません。7,600 万円は、行使せずに直物相場で買った 7,500 万円に、プレミアムを足した額です。

    満期の直物相場が 140 円なら、行使価格より円高なので、企業は権利を放棄して直物相場でドルを買います。代金は 140 円 × 50 万 = 7,000 万円で、プレミアムを足すと 7,100 万円です。この場合は、ヘッジをしないときよりプレミアムの 100 万円だけ多く払います。オプションを売った銀行から見ると、150 円のときは 150 円の価値のドルを 145 円で渡します。受け取ったプレミアムを含めた 1 ドルあたりの損益は 145 − 150 + 2 = −3 円で、3 円の損失です。買い手の損失は払ったプレミアムまでですが、売り手の損失には理論上の上限がありません。

    詳しくは: 通貨オプション

  3. 問 3

    架空の例として、満期 3 か月のドル円のオプションが、ATM のボラティリティ 10.0%、25 デルタのリスクリバーサル −1.0%、25 デルタのバタフライ 0.3% で建値されています。リスクリバーサルは、コールのボラティリティからプットのボラティリティを引いた値です。25 デルタのコールのボラティリティはいくらですか。

    正解と解説

    正解: B

    25 デルタのコールのボラティリティは、ATM のボラティリティにバタフライとリスクリバーサルの半分を足して求めます。10.0 + 0.3 + (−1.0) ÷ 2 = 9.8% です。

    プットのボラティリティは 10.0 + 0.3 − (−1.0) ÷ 2 = 10.8% です。コールからプットを引くと 9.8 − 10.8 = −1.0% で、リスクリバーサルに戻ります。コールとプットの平均から ATM を引くと (9.8 + 10.8) ÷ 2 − 10.0 = 0.3% で、バタフライに戻ります。10.8% はプットの値です。10.3% はコールとプットの平均です。9.3% は、リスクリバーサルを半分にせずそのまま足した値です。

    詳しくは: 通貨オプションの市場慣行(デルタ、ATM、リスクリバーサル)

  4. 問 4

    通貨オプションは、「25 デルタのコール」のようにデルタを指定して建値することがあります。この建値の説明として正しいものはどれですか。

    正解と解説

    正解: D

    デルタには、外国通貨の割引係数を含むスポット・デルタと、含まないフォワード・デルタがあり、プレミアム込みかどうかの違いもあります。同じオプションでも種類によってデルタの値が違うため、「25 デルタ」が指す行使価格も変わります。

    どのデルタを標準にするかは、通貨の組によって違います。ATM フォワードの行使価格は先物相場、ATM スポットの行使価格は直物相場なので、同じにはなりません。25 デルタのコールとプットは、デルタの絶対値をそろえて行使価格を決めるため、今の相場からの距離が上と下で同じになるとは限りません。

    詳しくは: 通貨オプションの市場慣行(デルタ、ATM、リスクリバーサル)