自己資本比率が RWA を分母にするのに対し、この比率の分母にはリスク・ウェイトがかかりません。Tier1 資本が 3 兆円、エクスポージャー額が 100 兆円の架空の例で考えます。レバレッジ比率は 3% で、最低水準と同じです。エクスポージャー額が 120 兆円に増えると 2.5% に下がり、最低水準を下回ります。

日本では、国際統一基準の銀行に適用され、2015 年に開示(第 3 の柱)、2019 年に最低所要自己資本(第 1 の柱)の規制として導入されました。2024 年 4 月以降は、日本銀行への預け金をエクスポージャー額から除く代わりに、最低水準が 3.15% です1。BCBS の 2017 年 12 月の最終文書は、デリバティブのエクスポージャーの測り方に、SA-CCR を修正した方式を使うと定めています2。

この比率は、銀行システムでレバレッジが拡大するのを抑えるために導入された、リスク・ウェイトを使わない簡素な指標で、リスクベースの自己資本比率を補います1。

注

  1. 金融庁「バーゼル規制の概要」(2026 年 8 月)の 6 ページ「レバレッジ比率」。 ↩ ↩2

  2. 金融庁、日本銀行「「レバレッジ比率の枠組みの見直し」の概要」(2018 年 2 月)の 4 ページ(全ての銀行に対する 3% の最低水準)と 5 ページ(2017 年の最終文書で、デリバティブ・エクスポージャーを修正 SA-CCR で計算すること)。 ↩