金融安定理事会(FSB)は、借入やレポ取引などで資金を調達する財務レバレッジと、デリバティブで原資産の値動きに連動する持ち高を作る合成レバレッジを分けています1。金融庁が 2024 年から行っているファンドモニタリング調査は、第 2 回の結果概要(2025 年 12 月)で、現金などを除いたグロスの持ち高を純資産で割った値を、グロスレバレッジとして計算しています2。

純資産 10 億円のファンドが株式 8 億円と現金 2 億円を持ち、株価指数先物を 22 億円分買う架空の例で考えます。持ち高は株式と先物の合計 30 億円で、倍率は 3 倍です。株式も先物も指数と同じ率で動くとすると、相場が 10% 動けば損益は 3 億円で、純資産の 30% にあたります。

注

  1. Financial Stability Board「Leverage in Nonbank Financial Intermediation: Final report」(2025 年 7 月 9 日)の 2.1 節(ページ 4、PDF の 8 ページ目)。 ↩

  2. 金融庁「ファンドモニタリング調査(第2回)結果概要」(2025 年 12 月)の「(4) レバレッジの状況」と脚注 14(ページ 15、PDF の 17 ページ目)。 ↩