持ち高の時価は、通常はその日の終わりの市場データで評価し直します。リスク量の計測にも市場データを使い、監督指針は、バリュー・アット・リスクの計測に投入するデータの選び方を着眼点に挙げています。使う値が部署やシステムごとに違うと、時価もリスク量も食い違うため、金融機関は取り込む出どころ、確かめ方、記録の残し方を決めて管理します。

金利が 1bp(0.01%)動くと時価が 100 万円変わる持ち高について、10 年の金利が実際より 10bp 高いまま取り込まれる架空の例で考えます。時価は約 1,000 万円ずれます。ずれの向きは持ち高の向きで逆になり、時価と損益を実際より大きくも小さくも見せます。

市場データは、リスクファクター(持ち高の価値を変える金利や為替などの要因)そのものではなく、その要因の値です。このサイトでは、時価とリスク量の計算に使う市場の値を市場データと呼びます。