相関係数は、2 つの値の共分散を、それぞれの標準偏差の積で割った値です。同じ向きに動く関係が強いほど 1 に近づき、反対の向きに動く関係が強いほど −1 に近づきます。0 の付近は、相関がないといいます1。

デリバティブでは、複数の原資産を持つ商品の価格が、原資産の価格どうしの相関の影響を受けます2。バスケット・オプションの 2 つの銘柄の相関係数が 1 の架空の例で考えます。バスケットの値の変動は各銘柄と同じになります。相関係数が 0 なら、同じ条件で変動は小さくなり、コールのプレミアムも下がります。

相関係数は、比例的な関係の強さだけを表します。相関係数が 0 でも、2 つの値に関係がないとは限りません1。

注

  1. 総務省統計局「複数の変数の関係性を見る」(なるほど統計学園)の「相関係数」。 ↩ ↩2

  2. 中村一岳「相関デリバティブのリスク特性やリスク管理手法に関する考察」(日本銀行金融研究所ディスカッション・ペーパー No. 2003-J-7、2003 年 5 月)の 1 節(1 ページ)。 ↩